英国のドロシー・ロー・ノルトは『子は親の鏡』という詩のなかでこう言っています。
「けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる。とげとげした家庭で育つと、子どもは、乱暴になる。不安な気持ちで育てると、子どもも不安になる。(中略)誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ。愛してあげれば、子どもは、人を愛することを学ぶ。認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる。見つめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる。分かち合うことを教えれば、子どもは、思いやりを学ぶ。(後略)」
子育てに悩むお母さんたちは、こころに余裕がなくなり、この詩の後段にある接し方を忘れがちです。
ひまわりの会の目的にある「少子化の原因とされる様々な問題を、少しでも解決し、出産、育児をサポートする」ことはとても大きな意義があると思います。
わたしたち日本医師会も、産婦人科医と小児科医の連携によって、出産前後のお母さんたちの不安を軽減するために保健指導を行う「ペリネイタル・ビジット」の推進を提唱しています。
お母さんたちが悩み、孤立していくことに社会全体で歯止めをかけることが大切です。そのために、ひまわりの会が今後ますますご発展され、それぞれの個性を持った子どもたちが、大輪のひまわりのように育っていくことを願ってやみません。
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