メッセージ全国知事

千葉県教育委員会 教育長冨塚 昌子

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 皆様は今、新しい生命を授かった大きな喜びの中に、「親になること」への不安や戸惑いも感じておられるのではないでしょうか。妊娠を知った時の自分を思い返し、そんな想像をしています。
 新米ママの私は本当にダメママで、育児書に書かれたミルクの量にこだわって子供を泣かせたり、病気ではないのに不安にかられて小児科に連れて行ったりと、周囲にも迷惑をかけていました。子供が小学生になってからも、友達との小さなトラブルや学習のことが気になって子供を叱ってしまい、反省と後悔を繰り返していました。そんな私に、子供の担任の先生が「お母さんは、子供とちゃんと向き合っているから大丈夫。」と言葉をかけてくれ、涙が溢れたことを今も忘れられません。その後も私はダメママでしたが、子供は年齢とともにトラブルも起こさなくなり、叱ることもなくなりました。
 子育ては大変なことも多いですが、苦労を帳消しにする嬉しさや楽しさもあります。保育園・幼稚園、小・中・高校と、子供とともに学校生活を再び経験できたようにも感じられました。子供を通じて地域のお友達もでき、自分の世界も広がりました。
 現代は、予測困難な時代と言われます。子供たちには、想定外の困難に直面しても、周囲の人と協働して前向きに課題解決に当たる力が求められます。千葉県教育委員会では、子供たちがこれからの時代を生き抜く思考力や創造力、協調性などを養えるよう、家庭や地域の皆様と力を合わせて、安全・安心な学校づくりや、一人一人の個性と可能性を最大限に伸ばす教育の充実に取り組んでまいります。たくましく心豊かな子供たちを、一緒に育てていきましょう。
 お子様の健やかな御成長と、御家族皆様の御多幸を心からお祈りいたします。

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