メッセージ メッセージTOPへ

医療法人聖粒会 慈恵病院 看護部長(第1回ひまわり褒章受賞者)田尻由貴子

写真  

“子育て”・・・これでいいのかな?
1人であれもこれもしなくては・・・頭の中がパニックになったりしませんか?
私も夫と2人核家族で子育てをして、そう思った時期がありました。

私も夫も末っ子で両親との縁がうすく、私の子供は祖父母の存在を知らずに育ちました。この子供たちに「おじいちゃん」「おばあちゃん」がいてくれたら、と何度思ったかしれません。

私は結婚当初、助産師をしていました。当然核家族で助産師という仕事の両立は難しく悩んでいた時に、ある町の保健師にと声がかかり転職し、地域の人に支えられながら3人の子供に恵まれ、何とか仕事と子育ての両立ができました。

今省みれば、自分では一所懸命子育てをしたつもりですが、子供によって親にしてもらったのではないかと考えるようになりました。人間、いろんな経験を積むことにより成長するのだと実感しているところです。

“3つ子の魂 100まで”・・・3歳までは愛情たっぷり育てましょう。その後は子供の自立の目をつぶさないよう、長い目で成長を見守りましょう。気負わず、あせらず、じっくりと・・・いつの間にか子供は成長し大人になるものです。

私の子供3人共に結婚し、やっと1人前になったのかなと安堵しているところですが、親として、心の安全基地の役割は生涯終わりはないのだな・・・まだ親として子供に成長させられている・・・なるほど、なるほど・・・なのです。

他のメッセージを読む