メッセージ

元 警察庁長官米田 壮

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「日本の未来を担う子供たちと、出産育児を控えた未来のお母さんへ」

安心して子供を産み育てることのできる環境を築き、子供たちが安全に安心して暮らせる環境を作ることは、少子化が進行している我が国にとって重要な課題となっており、国民の皆さん一人ひとりが子供や妊婦さんに配慮し、社会全体で子育てを応援することが求められています。

こうした中、全国でマタニティマークの自動車用ステッカーが配布されていることは、国民の皆さんに対し、妊婦さんへの思いやりを持った一層の安全運転を呼び掛ける素晴らしい取組だと考えております。

警察においても、子供たちや妊婦さんの交通安全を確保するために、チャイルドシートの使用やシートベルトの着用を促進する活動を行っています。

平成25年中の交通事故をみると、チャイルドシートを使用していた子供が亡くなったり、重傷に至ったりする割合は、使用していなかった子供の場合に比べ約3分の1、また、シートベルトを着用していた者が亡くなる割合は、着用していない場合に比べ約15分の1となっており、チャイルドシートとシートベルトの被害軽減効果は非常に高いことが分かります。

チャイルドチートを使用していても、取付け方法や座り方が適切でない場合には効果が低下してしまいますので、皆さんには、6歳未満のお子さんを車に乗せる場合は、取扱説明書などに従ってチャイルドシートを正しく使用していただきたいと思います。

また、妊婦さんが車に乗る場合は、健康保持上シートベルトの着用が適当かどうかを医師に確認していただいた上でシートベルトを正しく着用していただきたいと思います。

このほか、道路交通法では、保護者は、児童・幼児を自転車に乗せるときはヘルメットをかぶらせるよう努めることとされております。特に、6歳未満の子供で自転車同乗中に死傷した子の中では頭部を損傷した子が多くなっています。お子さんを自転車に乗せるときは、安全のためにヘルメットをかぶらせるとともに、幼児用座席に乗せるときは、シートベルトが備えられていればシートベルトを着用させるようにしていただきたいと思います。

今後とも、子供たちや妊婦さんが安全に安心して暮らせる社会の実現に向けて、一層努力してまいりたいと考えています。

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