メッセージ

元 警察庁長官片桐 裕

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「日本の未来を担う子供たちと、出産育児を控えた未来のお母さんへ」

少子化が進行している我が国では、安心して子供を産み育てることのできる環境を築いていくことが重要な課題となっており、国民の皆さん一人ひとりが子育てを大切に思い、お父さんお母さんを温かく応援することで、子育てを社会全体で支えることが求められています。

こうした中、全国でマタニティマークの自動車用ステッカーが配布されていることは、妊婦さんの交通安全に配慮した一層の安全運転を国民の皆さんに呼びかける素晴らしい取組です。

警察においても、子供たちや妊婦さんの交通安全を確保するために、チャイルドシートの使用やシートベルトの着用を促進する活動を行っています。

平成23年中の交通事故統計では、死傷者について、チャイルドシート使用者の死亡重傷率は0.72%であり、非使用者の2.71%と比べると約4分の1となっています。また、自動車乗車中のシートベルト着用者の致死率は0.15%であり、非着用者の2.13%と比べると約14分の1となっています。
このように、チャイルドシートとシートベルトの被害軽減効果は非常に高いことが分かります。

皆さんには是非とも、6歳未満のお子さんを車に乗せる場合は、取扱説明書などに従ってチャイルドシートを正しく使用していただき、妊婦さんが車に乗る場合は、健康保持上シートベルトの着用が適当かどうかを医師に確認していただいた上でシートベルトを正しく着用していただきたいと思います。

また、道路交通法では、保護者は、児童・幼児を自転車に乗せるときはヘルメットをかぶらせるよう努めることとされています。特に、6歳未満の子供で自転車同乗中に死傷した子の中では頭部を損傷した子が多くなっています。お子さんを自転車に乗せるときは、安全のためにヘルメットをかぶらせるようにしていただきたいと思います。

今後とも、子供たちや妊婦さんが安全に安心して暮らせる社会の実現に向けて、一層努力してまいりたいと考えています。

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